Mirror World
「どういうことですか?」
「お前は侵略者ではないようだし、ここのことについて全く知らないようだから軽く説明する。」
ここは、ルミエール王国。かつてカルム王がこの国を治めていた。
しかし、カルム王の王妃アムールがネーリア人によって暗殺されてしまった。
王女は運良く逃れこの王国が滅びることは防げたが。
この事件で、ずっと平和であったこの国は不安に包まれてしまった。
自国だけでやっていく力も十分にあったルミエール王国は、他国の入国を禁じ、貿易をやめた。
そして数年前にはルミエール王国の人種、ラーミル人、マドナム人、その二つの混血グラーズ人以外との結婚も禁じられるようになった。
「…そして、今人種差別なども酷いこの国にお前は来てしまった…これがどういうことか。分かるか?」