Mirror World
「ここが城下町…!」
宿から出た先には市場のらしき場所があった。
野菜やお肉、お魚、色々な食材が並んでいる。
お店の人もお客さんもみんな笑顔でわいわい賑わっている様子だ。
「差別とかなければ素敵な国なのに…」
「あまり外では口を開くな、気づかれるぞ」
わたしはしまったと口を抑えた。
さあ行くぞとレムロードは足を進めた。
市場を抜け、少し歩くと民家が並んでいた。ぽつぽつとアクセサリー屋や防具屋、パン屋などのお店もあった。
「さあ、着いたぞ。」
~ルタイヨール~
と書かれた看板、明らかに家ではないよな。
「まず服からだ」
仕立て屋のようだ。