Mirror World



「貴女、お名前は?」


「レイです」


「レイちゃん!かわいい~!!やっぱレムロードはこういう子がタイプなのね~!」


ロトンヌさんはわたしを上から下まで舐めるように眺めながらキャッキャッと騒ぐ。


「王女様もレイちゃんと同じぐらいの年頃だ
し」


「レムロードは…あ、何でもないです」


やめとこう、人の仕事柄を勝手に聞くのは良くない。


「さぁ、何の服にしましょうかね!レイちゃんは何色が好きなのかな~?」


ハンガーに掛けられた服を眺めながらロトンヌさんは言う。


「レイちゃん綺麗な金髪だし青のワンピースとか合いそうよね~!」

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