Mirror World
「あ…でもレムロードが連れてきたってことは、ナルーンの時でも着れる服がいいかしら」
「なるーん?」
聞き返したわたしに驚いた顔をする。
「ナルーンよナルーン!分からないの?知らない子初めてみたわ」
やばい、さっそくやらかしてしまった…。
気づかれちゃうかな、どうしよう!!!
「ロトンヌさん!そいつ、ちょっと記憶を失くしててな。結構分からないこととか多いと思うけどおかしく思わないでくれ」
扉の向こうから、レムロードが叫ぶ。
「あら、そうだったの!?ごめんなさいね、わたしが色々教えてあげるからね」
た、助かった…。
ロトンヌさんの笑顔が優しくて、本当にお姉さんみたいだった。