Mirror World
「いいえ、また来てねレイちゃん」
ふふと優しく微笑むロトンヌさん。わたしにお姉ちゃんがいたらこんな感じだったのかな。
"また来てね"その言葉に少しズキッとする。
そっか…、もう二度と会えないんだ。
上手くこの国から抜け出せなかった時は、きっとはわたしは殺されてしまうから。
うまく抜け出しても、出せなくてもきっともう会うことはない。
永遠の別れ…おじいちゃんの時以来かな。
「はい!また来ます!」
わたしは涙が出ないように精一杯の笑顔を作った。そしてわたしたちは店を後にした。