Mirror World



あれからどのくらい時間が経ったのだろう。


気がついたら窓から見える空は暗闇に包まれていた。




____わたしは好きだったんだ。



何時間経ってもせわしなく溢れ続ける涙が物語っている。


わたしへの好意がなくなっていくのに気づいて


わたしだけ好きなのが虚しくて


感情を押し殺していた。


高校生の恋愛なんて所詮こんな程度だって諦めて


「お互いなんとなく飽きたから」と友人たちに強がるために。


気づいたときにはもう遅かった。


なんでもっと素直になれなかったのだろう。


なんであの時頷いてしまったのだろう。


諦めずにもっと想いを伝えていたら…?


後悔が後を絶たない。


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