Mirror World


「なんだ?」


「レムロードは何のお仕事しているんですか?」

「王女の執事兼ボディーガード…いや、雑用係ってとこか」


執事!?


「と言っても、政治のこととかは基本陛下がされてたし、王女の世話係だったな」


「ボディーガードとして任命されてたが、この国は平和だったからな。雑用ばっかさせられてた」


懐かしむように、淡々と語る。
あれ?王女様の執事がこんなとこに居ていいの?


「王女…レリーナ王女は、現在行方不明なんだ。」


え?


「俺という存在がありながら…ボディーガードという役目をちゃんと果たせなかった…」


レムロードは眉間に皺を寄せ、歯を食いしばる。
見てて辛くなるほど伝わってくる、後悔の気持ち。
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