Mirror World
「顔をよく見せろ」
レムロードはまずいと顔色が変わる。
…バレる!!
わたしはレムロードを引き寄せ、耳元で小さく伝える。
「レムロード、少し下がってて。」
わたしは掴まれた手を力強く振り払う。
そして両手で相手の腕を掴み、そのまま回転を利かせて地面に叩きつける。
わたしの行動を見た門番たちは一斉に襲い掛かってくる。
それを次々に投げ倒していく。
「え…レイ?」
レムロードは門番を倒していくわたしを見て驚愕している。
とりあえずその場にいた6人は押さえつけた。
遠くから追ってくる人たちが見える。応援が来る前に急がなくては。
「レムロード!行こう!!」
「あ、あぁ…!」
わたしたちは門を抜け、追ってこなくなるまで走り続けた。