Mirror World
「さて、ここからどうするか…」
辺り一面森。木、木、木。
先が見えないぐらい木が広がっている。
「俺はこれから村とか町へ行って人探しをする、レイはどうするんだ?」
「…」
「自分の国の場所は覚えているか?」
わたしは首を振る。
分からない、どうしたら元の世界へ戻れるのか。
「いやだ…置いて行かないで、一人に…しないで」
レムロードにしがみつく、まるでダムが決壊したかのように沢山の涙が溢れる、怖いよ。
このままレムロードと別れたら、きっと路頭に迷う。
帰れるどころか、死んでしまう。
「レムロード…わたしも一緒に行く」