Mirror World
わたしの言葉にレムロードは目を見開いた。
「いいのか、命の保証できないぞ」
「逆に一人になったら死亡率100%よ」
それもそうだなとレムロードは頭を抱える。
「いいか、ルミエール王国はずっと昔からテネブル王国と犬猿の仲だった。常に王国の者はテネブルの奴らに命が狙われている。俺は王女の執事、俺と一緒に行くということはそういう覚悟もしなきゃいけない」
レムロードはわたしの目をじっと見つめる。
力強い瞳に息を呑む。
「レイは、覚悟できるか?」
わたしは見つめ返し、頷く。
「ええ、もちろんよ」
「…剣の使い方とかなら教えてやる。さっきの見た限り、戦う力は十分にあるみたいだしな。」
彼はわたしに手の平を差し出す。
「一緒に行こう、レイ」
わたしはその手を取った。