君が残してくれたもの
「あ、始まるよ」

1発目が上がった時…

「うわっ」


桜樹が尻もちをついて倒れた。


「え?」


私達3人が驚いて振り返ると、目をまん丸にした桜樹の目にキラキラと花火が映っていた。


「花火…すごい…」


桜樹の反応に、ジワジワと笑いが込み上げて、私達は大笑い。


「そんなに?」

思わず聞くと、


「これ、すごいね。本当に…持って帰りたい」

そう呟いた。


「持って帰るって、家に?無理だよ、ムリムリ」


樹里が驚いた声を上げた。
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