君が残してくれたもの
次の日、桜樹の退院に私と海晴くんと樹里が駆けつけた。
昨日、あれから樹里に連絡したら、
「すぐ、連絡してよ!」
と、眉間にシワが入ったのが想像できるような声で怒ってた。
怒る樹里に、
「ねぇ、特別は1人じゃなきゃダメなの?」
唐突な私の言葉に、
「まぁ、種類によるけど…親友枠なら何枠かあっても、恋愛においては枠が何個もあったら何かと揉め事の原因になるよね…一般的に」
一般的に…
「特別って何なんでしょうね」
遠い目になる私に、
「まぁ…私もこの分野は苦手だけど。特別好き、特別大事、特別…だと自分のことも思って欲しい。むしろ、自分にだけ思って欲しい。っていう特別なら、1人にしか思えないかもね」
特別だと相手にも思って欲しい…
特別な人が自分以外だったら、嫌…
私の想像力の限界を超えてきたので、電話を切ってしばらく考えてはみたけど、よくわからなかった。
昨日、あれから樹里に連絡したら、
「すぐ、連絡してよ!」
と、眉間にシワが入ったのが想像できるような声で怒ってた。
怒る樹里に、
「ねぇ、特別は1人じゃなきゃダメなの?」
唐突な私の言葉に、
「まぁ、種類によるけど…親友枠なら何枠かあっても、恋愛においては枠が何個もあったら何かと揉め事の原因になるよね…一般的に」
一般的に…
「特別って何なんでしょうね」
遠い目になる私に、
「まぁ…私もこの分野は苦手だけど。特別好き、特別大事、特別…だと自分のことも思って欲しい。むしろ、自分にだけ思って欲しい。っていう特別なら、1人にしか思えないかもね」
特別だと相手にも思って欲しい…
特別な人が自分以外だったら、嫌…
私の想像力の限界を超えてきたので、電話を切ってしばらく考えてはみたけど、よくわからなかった。