君が残してくれたもの
「みんな、ごめんね。来てもらって」
肘に包帯を巻いている以外は、元気そうな桜樹がいつもと変わらない笑顔で立っていた。
「ちょっと!だから自転車は危ないって言ったでしょ?だいたい、いつもぼんやりして危なっかしいんだから。わかってる?」
樹里の御説教タイムが始まり、桜樹はそれでもニコニコしているだけで、あまりわかってなさそう…
「みんなに、話さなきゃならないことがあるんだ…」
そう言って、少しだけ寂しげな顔をした。
「俺も…桜樹に聞きたいことがあるよ」
海晴くんが言うと、
「うん、きっと…同じだと思う。僕が話そうとしてることと、海晴が聞きたいこと」
真面目な顔で答える桜樹を見て、私達はただ事ではなさそうだと思った。
何かしら、決意を感じる雰囲気だったから。
肘に包帯を巻いている以外は、元気そうな桜樹がいつもと変わらない笑顔で立っていた。
「ちょっと!だから自転車は危ないって言ったでしょ?だいたい、いつもぼんやりして危なっかしいんだから。わかってる?」
樹里の御説教タイムが始まり、桜樹はそれでもニコニコしているだけで、あまりわかってなさそう…
「みんなに、話さなきゃならないことがあるんだ…」
そう言って、少しだけ寂しげな顔をした。
「俺も…桜樹に聞きたいことがあるよ」
海晴くんが言うと、
「うん、きっと…同じだと思う。僕が話そうとしてることと、海晴が聞きたいこと」
真面目な顔で答える桜樹を見て、私達はただ事ではなさそうだと思った。
何かしら、決意を感じる雰囲気だったから。