君が残してくれたもの
私たちは、お互いに警戒した表情で玄関まで歩いた。
ドアを開けて、中に入った途端二人で息をついた。
言いたいことも聞きたいこともたくさんあったんだけど。
考えがまとまらず無言で息を止めていた。
「とりあえず、今日肉がメインでは...ない、よね?」
久保川くんをまっすぐ見ると、無言で、だけど深く頷いた。
リビングのソファに腰かける久保川くんに、
「お腹はすいてるんだよね?」
肉がメインではないにしても、この肉を見てしまえば食欲を押さえるなんてできない。
「そりゃ、食べ盛りですから」
久保川くんはなぜか自信たっぷりに答えた。
「私、こんな大きな肉焼いたことないのよ。焼き方わかる?」
「...」
無言のままスマホを取り出し、焼き方を検索し始めた。
学校の女の子にこんなのばれたら私、どうなっちゃうんだろう。
想像するだけで、ぞっとした。
ドアを開けて、中に入った途端二人で息をついた。
言いたいことも聞きたいこともたくさんあったんだけど。
考えがまとまらず無言で息を止めていた。
「とりあえず、今日肉がメインでは...ない、よね?」
久保川くんをまっすぐ見ると、無言で、だけど深く頷いた。
リビングのソファに腰かける久保川くんに、
「お腹はすいてるんだよね?」
肉がメインではないにしても、この肉を見てしまえば食欲を押さえるなんてできない。
「そりゃ、食べ盛りですから」
久保川くんはなぜか自信たっぷりに答えた。
「私、こんな大きな肉焼いたことないのよ。焼き方わかる?」
「...」
無言のままスマホを取り出し、焼き方を検索し始めた。
学校の女の子にこんなのばれたら私、どうなっちゃうんだろう。
想像するだけで、ぞっとした。