風は戦い、恋をする
ガタガタガタガタッ
バダンッ
ーー
ーーーーー
扉を閉めた後
足早に、エンマの寝室をあとにすると、
翠は自室に戻ると
顔は真っ赤だ
「
っっっっっほんとに、
もうだめっっ
最後笑われたから絶対からかわれたけど……//
何あれ!?
びっくりして
逃げちゃったけど…
あれってもったいなかった!?
エンラ様かっこよすぎる///////
…
きれいな赤い瞳に、豪快な赤い髪…
普段はおちゃらけた感じなのに、あの切り替えてキメてくるかんじ…
もー素敵すぎる。
」
※エンマ大王の真名をちゃっかり呼んでる。
ーーーーーーーそう、翠はあんな下手な小芝居にも純粋にときめいていた。
うふふっ
先ほどの出来事を思い出して
ひとり妄想に浸って…… いたいところですが
はっ!!!
ピカ一ーーーーーーーーーンと雷が走るように思い出したのは
ホントの悩み。
「うーん、
絶対妹みたいにしか思ってもらえてないんだよねえ……
今までの経験上、着替え手伝えとか言ってホントに『じゃあ、手伝います!』ってなったら、『嘘じゃボケ!』っとかいってくるし……
気まぐれでからかうのもほんとやめてほしいわ……」
妄想の後はひとり現実に凹む翠。
約800年のエンラからの子ども対応に、翠は一歩を踏み出せないでいた。
思わず長いため息
「はあ~~~~。
考えたらだめだ、さっさと修行しよ!だってもう少しで始まるんだもん!………… 」
そう言って翠は自分の部屋を後にしたのだった
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そんなこんなで翠は恋する乙女です。