風は戦い、恋をする
いつまでたっても風のコントロールができないので
「ダメみどり」
ついにこんなあだ名もついたそんな頃ーーーー
満月になると
父上は決まって家の縁側で晩酌をする。
私は思いきって父上に相談してみることにした。
「父上…
私も志那になりたいって言うとね、笑われるの
女の神だから強くなってはダメなの?
舞とかは褒めてもらえるの……
こっちじゃなきゃダメなの??」
父は悩みを打ち明けると真剣に聞いてくれた。
『
うーん、私は素直に翠の目標に成れたことは嬉しいよ。
ただ、志那になった風神に女神がいないだけだ。
……今は、ね! 』
そう言って父は私にウィンクした☆
「エヘヘっ ……ありがとう」
私は物凄く嬉しかった…。偉大な父が私に期待してくれていることが……
色々な話をするうちに、父上との時間はあっという間に過ぎていったーーーーー
ーーーーーそして、次の日から
私はまた修行を始めたんだ!
兄上達に見つかると面倒だから、
水族の里との境近くの山に籠ってね。
そんなとある日のこと
「今日も修行頑張るぞーーーーー!!!」
…
ひとりで何をするかって?
そりゃ、もう凄い技の数々ですよ。
風の力を使って、空を飛ぶとか、目を瞑ったまま空を飛ぶとか、寝た状態から空を飛ぶとか…………
…空を飛ぶ練習しかしてないですよ、はい。
だって、力を上手く操れなくて飛べないんですもん。
兄上達を見返してやるのよ。。。ふふふふふふふふっ
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時間忘れてた
「あーーーーーーー!!!
もうこんな時間っ!日が沈んじゃうよー。夕食に間に合わない~」
怒られて、理由を聞かれたら
隠れて修行してた意味が………。
帰りながら言い訳考えよ、うん。
その1:ひとりかくれんぼして疲れて寝てたため。
その2:ひとり鬼ごっこして疲れて寝てたため。
その3:自分の生とは、なかなか思い通りに行かないものであるが、自分の信じる道を進むために、自分が今なすべきコトを……etc
…
うん。
その3が私っぽいや。これだわ。
※翠は少し、アホであった
軽やかに木や水の上を走りながら、急ぎ翠は家に戻ったーーーーーーーー