風は戦い、恋をする
「父上ーーーー!!兄上ーーーー!!みんなーーー!!!!」
翠はとてつもない不安にかられた
叫んでみても返事は来ない。
少し進んだ風神の里の中央広場で
翠は思わず言葉を失ったっ
視線の先には、
里の皆の変わり果てた姿を発見したのだった
皆、顔が認が難しいくらい、干からびたような姿となっていた。
でも
この髪飾りはーーーお婆様
この腕輪は兄上
それから…
「父上っ」
父上だけは容姿がはっきりと認識できたーーーー
でも顔だけ。
犯人は風神達の死体を山積みにし、
族長である父上の首だけを綺麗なままで乗せていた。
まるで見せつけけるように…
「うっ… っっっっっっっ」
私はその場で嘔吐したーーーーー
みんなっ
いったい何がっ
私はその場で座りこんだ
『あれ~~~~~~。こんなところに1人残ってるじゃ~ん♪』
ふと後ろから声がっ…
振り替えると
この御方は…
「ア… アミダ様っ!!!!」
…これはいったい何が起こっているの?
それに、何でこんなところに…?
私は立ち上がり、アミダ様の方を向く
アミダ様は満面の笑みで答えた
『何って、
これはね~~
僕が殺ったよ~~』
え???
『…ふふふふ
わけわかんないって顔してる!
ん~とね、、簡単にいうとね、
なんか、つまんないじゃない?? 神仏の仕事って…!!
地上界の人々は信仰は年々薄まって来ているし、神と仏の違いもわからない。
一方で、天上界も一族で里を作り、神仏の数も年々増えてきている。
役割も細分化して、自分のやるべきコトもよく分からない。
最近はね、僕自身、アミダ如来という役割もつまらなく感じているんだ~~~
だからね、始めたの…
神殺し♪
さっきもね~
エンマとね、、
極楽と地獄に神仏を分けて戦うゲームをしようと提案したんだけど…
『そんなコトはやるわけない、 今日のお前はおかしい』
って信じてもらえなくてさ…
だから、手始めにココを潰しに来たってわけ♪
うん、うん♪
』
私はただ突然の内容に上手く言葉が出なかった。
この御方は笑ってる。
「……神仏が役割を果たすのは当たり前ではないですか?
それに何で、風神族を襲ったのですか?」
翠は聞かずにはいられなかった
「
その考えが、まだまだなんだよ~
うーん、なぜ風神かって
だってね、
風神族の里は天上界の真ん中らへんでしょ!
良い位置だったんだよね~」
もう …ワケガワカラナイーーーー
でも、ただひとつ分かるコトは
「里を…皆を…こんな風にしたのは、、、貴方かッッッ!!!!!!」
今までにない怒りや悲しみが翠を襲った。
涙は溢れ
悔しさで
手を強く握りすぎて、血が流れていた。
ユルサナイーーーーーーーーー