風は戦い、恋をする
強い風が吹き荒れる
力が溢れてくる
別に誰かに教えてもらったわけじゃない、
でも、
分かる。無意識に身体が動く…
これは
父上がやってたーーーーーーーーー
「現(ゲン)っっ!!!!」
とてつもない風が翠を包み込む
神仏化
一族の長だけがなることができる風神の姿に翠は齢800歳でなってしまった。
地上界の人々がおそれる恐ろしい鬼のような姿ーーーーーー
アミダはそれをみて喜んだ
「
あ、それ!!!
その年でできちゃうのはスゴいなあ♪
やっぱり族長が一番強かったもんね♪
次の相手は君かっ!!
楽しませてよ~
」
ぽんっ
アミダの手に一輪の蓮の花が出てくる。
「私の蓮の花は、花びらは剣となり、根は生命力を奪うんだっ
少し楽しませてね!」
アミダのいっていた通り
一枚一枚が鋭い剣となった蓮の花が翠に振り下ろされたーーーーーーー
翠はとっさに避けたーーーー
しかし、
ダアアアン!!!!!!!!!
避けた方向にあった家におもいっきり突っ込んだっ
「
…痛っ…
なんだこれっ??
ちょっと後ろにとんだだけなのにっ…!!!!」
神仏化すると、力が何倍にも跳ね上がる。初めての力を翠は使いこなせなかった。
「あれあれ、自爆~???
それともかくれんぼ????
僕も混ぜてっっよっ!!
」
次は家ごと斬りかかってくるーーーーー
翠の口が勝手に動くっ
「 花嵐(ハナアラシ)ッ 」
翠を囲むように強い風が吹き荒れる
アミダは風で広場まで吹き飛んだ
「凄い凄いっ!!
僕感動しちゃったよ!!
凄い威力だよ~
その若さでそれなら見込みあるかもね~~~
君きっとセンスあるよ~~!!
良い発見しちゃったなあ♪
ここで殺っちゃおうかな、もったいないかな…… 悩んじゃうなあ~~
う~ん……
」
こんな遊びみたいな感覚でっ
「ふざけるなあああ!!!!!!!!
花嵐っ!!!」
アミダ見めがけて自分の最大風力を込めた
一瞬で目の前一帯の木々を、岩を、家を吹き飛ばしたーーー
「
まったく僕が考え事してるときにやめてよね~~
短気なのは嫌われちゃうぞ♪
それに怒ってる時ってすきだらけだよね~
」
そんな声と同時に気づけば、後ろから切られていたーーーーー