イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~

髪を切ったその日の夜、白臣から電話がかかってきた。
なんともう合コンの手はずを整えたという。


《今週の、金曜日の夜はどうかな》


なんと三日後の夜だ。話が早い。


「シロちゃんも来てくれるんだよね?」
《当然でしょ。遠子のお目付け役として参加するよ》


スマホの向こうからククッと楽しそうに笑う声がする。

ある意味最強のお目付け役かもしれない。


「私の友達もすごく楽しみにしてるんだ」
《それは遠子に久しぶりに会えるからだろう》
「まぁ、それもあるかもしれなけど」


実際、何年もまともに顔を合わせてなかったので、合コンの誘いへの反応というよりも、遠子が今どうなっているのかという話で、月曜のグループラインは持ちきりになってしまったのだ。


《同窓会気分で、気楽においで》
「うん」


(というか、みんな、当時憧れだったシロちゃんに会えるってワクワクしてるっぽいんだよね……)


遠子はフフッと笑う。

そこから白臣と話し合って、四対四で会うことになった。

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