DEAR. -親愛なる君へ-
ふと、レギオンを見ると、彼は自慢げに笑った。
「俺たち盗賊の名前だ!! ディアは今日から、俺たち『レヴァ』の仲間だ!! よろしくな!!」
「レヴァ…仲間…」
どうしてそんなに嬉しそうに笑っているんだろう。
ねえ、博士。
なんでも知っている博士なら、わかりますか?
僕を作った博士なら…わかりますか?
「……………」
リタが、僕の手を取る。
「よろしくね、ディア」
「………」
どうして、こんなに穏やかに笑うのだろう。
どうして、この子の手はこんなにも優しくて、あたたかいのだろう。
…いつか、わかる時が来るのだろうか。
ねえ、博士。
貴方が最後に教えてくれたのは、本当に『死』だけだったのでしょうか。