DEAR. -親愛なる君へ-
一連の流れを見つめていた、レヴァのリーダーであるレギオンは、ふうーっと、ひとつ大きく息を吐いた。
「よし、わかった」
そして、先ほどと同じように僕の肩に腕をまわし、笑いかけてくる。
「ディアは、ショックのあまり感情を失ってしまったんだ」
「え…?」
わけもわからずただレギオンを見る僕。
しかしレギオンは、変わらず笑顔のままだった。
「俺たちが、教えてやるよ!!」
「……っ」
まるで、太陽がすぐそばにあるみたいだった。
あったかい、笑顔。
この笑顔は、知っている。
博士…あなたがよく僕に見せてくれていた笑顔…そのものです。
「モノド…はかせ……?」
「? ものど? よくわかんねーけど、ディア!!」
ぱっと、僕から離れたレギオン。
そして、たくましい腕を僕の方に向け伸ばし、人差し指を立てた。