DEAR. -親愛なる君へ-
みんなは何を思って、笑っているんでしょうか?
博士は、僕の何を見て、笑っていたのでしょうか…?
「レギオン、もうそれくらいにしておいては? ディアの顔が腫れてしまいますよ」
笑いをこらえながら、エーヴィンがレギオンにそう言うと、「それもそうだな」と僕の頬を解放してくれた。
ジリジリと痛む頬はさておき、僕はそれぞれに向かって質問を投げかけた。
「どうして、笑うの?」
そんな僕に向かって、一番最初に答えてきたのはフレイズ。
「どうしてって、そりゃーディアの顔が面白かったからに決まってんだろ!? あはは、思い出しても腹いてー!!」
「俺だって、ディアの顔と声がおかしくて…あはは…!!」
「グズンデュ、思い出させないで下さい…私だって…もう、こらえきれな…あはは…っ!!」
よっぽど、面白かったのだろう。
三人はそう言って笑っている。
僕は、リタを見た。
リタは、三人とは相まって微笑んで僕に答えを告げた。
「私は、嬉しかったからだよ」
「……嬉しい…?」