DEAR. -親愛なる君へ-
「食料があればいいんだよね?」
レギオンはじめ、この場にいるみんなに声をかける僕。
そんな僕に、一斉にレヴァのみんなの視線が集まった。
「そうだ。けど、当てがあるのか?」
「いや、僕の脳内コンピューターで食料がある場所を特定するよ」
「は!?」
みんなが、目を見開いて驚いた様子で僕を見る。
「脳内…」
「コンピューター…!?」
「お前一体何者だよ!?」
フレイズが、持っていた枝を僕に向かって突きつけてきた。
「…僕は……」
そこで、何も言えなくなってしまう僕。
ああ、僕は何者なんだろうって。
「……」
そこで、ふと先ほどの売人との会話を思い出した僕。
売人曰く、博士は『変わり者』。
その『変わり者』の博士から作られた僕は。
「僕は…変わり者…だよ」
そう言うと、フレイズはまた、くしゃっとして笑った。