DEAR. -親愛なる君へ-

「……」

リタからも聞いたワードが、また出てきたものだから。

僕は一瞬、目を見開いた。

「レギオンは、僕を大切だと思ってくれてるの?」

「当たり前だろ!? お前は…ディアはもう俺たちレヴァの一員なんだからな!!」

「…宝石じゃなくて…?」

「お前本当にバカだな!! 宝石が大切なんじゃなくて、お前が!! ディ、ア、が!! 大切なんだよ!!」

相変わらず声を荒げるレギオン。

…僕を大切だと思ってくれている。

それは、周りの皆の表情からもそれが伝わってきた。


ああ、僕、こんなにも思ってくれてる人ができて………


「…う、れ…しい……」


―――ぽろ…っ


「…!?」


ぽろりと、なにかが頬を伝って。

それが、さっきまでレギオンの頬を伝っていたものと同じものであると気づくのには、今の僕にはまだ時間が必要だった。

―――だけど。

「……僕…嬉しい……」


胸が、あったかくて。


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