僕は彼女に恋をした
その日は普通にいつも通り過ぎていき、放課後になった。

神崎さんはお昼ご飯のとき、クラスのカースト上位組の子に誘われて一緒に食べていた。


いいなぁ神崎さんと食べれて……


と、一瞬思ったのは何かの間違いだろう。

家に帰って制服を脱ぎ捨てると、私はそのままベットに寝っ転がった。

だって、女の子だよ?!

同性なんだよ?!

ないないないない!!

私はっ!

普通のっ!!

女の子なんだからっ!!!

「神崎……実佑……」

……っ!

口にしただけで顔が火照る。

抱き枕を抱え込み、ベットの上でバタバタと足を振りまくる。

いやもうこれ何かの病気なんじゃないか……?!

神崎さんだって、普通の女の子なんだよ?

有り得ないよ……。

同性を……その……。

す……好き……になるなんて……。

「んん?!何考えてんの私?!」

何も考えずに考えてたけど……って日本語おかしい!!

あぁ……!

やばい。

やばいやばいやばい……っ!!


口に出して自覚した。


私は……。


私は……同性に恋をしたんだ……。
< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop