夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

「…あらあら。
ヴァロンさんは相変わらずモテモテですね。」

「!…ホノカさん。」

私が仕事机に向かいヴァロンの記事を見ていると、お茶を運んで来てくれたホノカさんがくすくすと微笑いながら言った。


…そう。
これがその問題の一つ。

ヴァロンは任務に行くと必ずと言っていい程に口説かれる。
日数の続く任務の時は尚更。
時に、女性だけではなく同性からも言い寄られていると報告を受けた事もある。

今回の長期任務も、まあ一年がかりとなればまたそんな報告があると覚悟はしていたが…。
アラン様の任務に行ってから受けた報告は、今までで過去最多。
さすがのヴァロンも参っているのではないか、と心配だ。


「ヴァロンさん、アカリさんと結婚されてから更に素敵になりましたからね。
以前も魅力的でしたけど、今は落ち着いた大人の男性って感じで…。」

「…そうですね。」

ホノカさんの意見に納得して私は微笑む。
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