夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「……。
私、シュウさんがマスター補佐で良かったです。」
「!…え?」
ホノカさんの言葉に、考え込んでいた私が記事から顔を上げると彼女と視線が交わる。
「だって、依頼先に行く度にシュウさんが告白されてたら…。私、妬いちゃいますもん///。」
「!///っ…。」
頬を赤らめた可愛い表情でそう言うと、ホノカさんはフフッと微笑んで私の部屋を出て行った。
以前から可愛い女性だとは思っていたが、最近は異様に彼女が可愛らしく見える。
このところはホノカさんにドキドキさせられっぱなしだ。
私達もようやく、少しは夫婦らしくなれてきたんだろうか?
そんな事を思いながら、再びヴァロンの記事に目を移す。
「…君も。
きっとますます素敵になっていて、また私をドキドキさせるんでしょう?」
溜め息を吐きつつもやっぱり笑顔になってしまう。
……でも、私だけじゃない。
ヴァロンの不思議な魅力に惹きつけられる人は…。
私が今回一番心配しているのは、その事だ。