夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「…あ〜…、もうっ…!
今朝まで一緒だったじゃない!
話す事なんてないわよ…。」
「心配なんだよ、モニカの事。」
溜め息を吐きながらぶつくさと幸せな愚痴を零すモニカに、私がくすくす笑いながら電話へ行くようにうながすと…。
「ヴァロンとジェイク。
足して二で割ったら丁度いいのにね。」
私に少し申し訳なさそうな笑みを浮かべて、モニカは電話機のある部屋へ去って行った。
パタンッと静かに閉まる扉の音が、いやに心に響く。
「……。
アカリ様から一度、手紙でもお書きしてみてはいかがですか?」
再び編み物の手を動かし始めた私の肩に、ローザがカーディガンを羽織らせてくれながら言った。
…手紙。
何度も書こうかと思った。
でも……。