夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
……
………。
二ヶ月後…。
予想通りヴァロンが依頼を達成したと、私の元に調査員の連絡が届く。
しかし…。
嬉しい筈の報せに、何処か不安を感じた私は…。気が付いたらアラン様の屋敷へと向かっていた。
……。
思い過ごしであればいいと、思っていた。
けど、悪い予感は…当たる。
ヴァロンとアラン様の戦いは、この時まだ始まったばかりで…。
本当の戦いは、むしろこれからだった。
ヴァロンにとってアラン様と出会ってしまった事は、避けられない宿命だったのかも知れない。
逃れられない運命ならば、立ち向かうしか道がないのなら…。
”幸せだ”と微笑む君がもういなくなってしまわないように、私は守りたい。