夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

私達の間に流れた気不味い沈黙。
思わず叫んでしまった自分の気持ちに動揺した私は、とっさに嘘をついた。

『っ……しゅ、手芸!手芸、大好きなんです!
だから、マオ様と…ぬいぐるみ。これからも…作りたいですっ……///。』

……。

そう言った私を、マオ様は「はい。」って短く答えながら頷いてくれて…。
今日まで変わらず、私に接してくれた。

もう、なかった事にされたと…思っていた。
…のに、……。


「好きになってくれて、ありがとう。
…けど、ごめん。
俺の心の中にいるのは、君じゃないんだ。」

私の大切な初恋を…。
人生で初めての告白に、正面から答えてくれた。


「待っててくれてる人がいる。
俺はもう…彼女以外、愛せない。」

顔を上げてそう言った彼の愛に溢れた美しい瞳は、私の父と同じ瞳だった。
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