夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
”他人に流されてフラフラする男は最低だ。
そんなのは優しさじゃない。
自分の意志を貫ける男を選びなさい。”…。
そう私に教えてくれた大好きな父は、母と私達家族をとても愛して大切にしてくれた。
私がマオ様に惹かれた理由が、分かった。
”一途に愛しい人を想う心”が、彼をこんなに輝かせているからだ。
「……分かって、いました。」
「!……え?」
「マオ様が、ぬいぐるみを見つめる瞳を見た時に…。なんとなく、分かっていました。」
マオ様に見つめられるぬいぐるみを見た時に、私は”羨ましい”と感じた。
それは、愛しい人を思い浮かべてぬいぐるみに心を込めて作り上げていく、彼の強い気持ちが伝わってきたから…。
「…一つ、教えて下さい。
好きな方はどんな女性ですか?」
「!っ……///。」
私が質問すると、一瞬にして真っ赤になる彼。