夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「…ヒナタだけ、ずるい。
わ、私には…ないの///?」
「!///っ……。」
その拗ねたような表情に、ドキッとして俺は慌てて起き上がるとアカリを見つめる。
「あ、いや…///。
アカリは、ほらっ…!ぬいぐるみなんてもういらない…だろ///?」
予想外の反応と言葉。
本当は最初作り始めた時はアカリにあげるつもりだったのだが、年齢的にもうぬいぐるみなんて喜ばないのではないだろうか?と思い、つい欲しいか聞く前にヒナタにあげてしまった。
でも、アカリの表情を見て焦って後悔した。
「欲しいもんっ…///。
ヴァロンの手作りなら、欲しい…///。」
自分のスカートをギュッと握って、少し潤んだ瞳で訴えられて、その仕草に堪らなくなる。
さっき久し振りに再会して、慣れたようにヒナタの世話を焼き、色々話してくれる彼女に、もう”母親”なんだと感じた。
すっかり大人の女性なのだと…。