夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
ヒナタという子供の存在で、アカリはこの半年間で自分より遥かに”親”になり、遠くなってしまった気がしていた。
仕事を選んだのも、離れたのも自分なのに、何だか寂しくて…。二人の関係が羨ましくて…。
早く家族になろうと、アカリと同じ様にヒナタとの距離を縮めようと必死だった。
……けど、俺は馬鹿だ。
寂しかったのは、俺だけじゃない。
俺はアカリの腕を掴んで引き寄せるとチュッと軽くキスして、そのまま抱き締めた。
「///……わりぃ。また、作るから。
アカリの事想いながら、あの猫より可愛いの…作るから……。許してくれよ、な?」
何も変わっていない、愛おしい人。
いや、変わったとするなら…。
以前よりももっともっと大切が溢れて、掛け替えのない存在。
「///…うんっ。約束、だよ?」
微笑み合って、指切りをして…。
子供の前なのに、俺達は何度も口付けを交わしていた。
……
………。