夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

俺を早くアカリ達の元に帰してくれる為に、依頼完了と同時にアランの元を訪れてくれたシュウ達。
あの時、なんだか妙な雰囲気のアランとの場に残してきてしまって…。俺は色々と複雑だった。
スズカとの別れの挨拶を済ませている間、アランの屋敷を出る寸前まで一応警戒はしていたし、特に騒ぎや違和感はなかったから大丈夫だとは思うが…。

そんな事を思いながらシュウから届いていたメッセージを読む。


”アラン様との依頼完了手続きは無事に完了。
ヴァロン、本当にお疲れ様でした。
なるべく早目に仕事を再開してほしいので、また帰還日が決まったら連絡を下さい。
ヴァロン達家族の帰りを楽しみにしていますよ。”

シュウからの温かい言葉にほんわかして、心から安心した。
シュウだってマスター補佐と言っても、目のハンデがあっても決して普通の人間より弱くはないし、レナとレイが付いていたから何も心配する事はなかったのかも知れないけど…。
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