夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
……
………。
……甘かった。
横になれば眠れると思ったのに、ここはアカリの部屋のアカリが毎日使っているベッド。
彼女の染み付いた香りが俺を惑わす。
当然眠れる訳もなく、俺は目を開けてアカリを見た。俺にピッタリとくっ付き、胸板に頬を寄せて眠る彼女。
触れるといつも柔らい唇が少し開いてて、キス…したくなる。
でも、キスしたら…。
それだけじゃ絶対に満足出来なくなって、俺はアカリの身体を隅々まで貪るように愛したくなる。
俺の腕の中で、乱れて甘く鳴く彼女を…見たい。
///っ…なに考えてんだよ、俺は……ッ。
自分の呼吸や、唾を飲む音がアカリに怪しく聞こえるんじゃないかと思って胸が苦しくなる。
「……っ。」
耐え切れなくなって、そっとアカリの下から自分の腕を抜くと、俺は静かにベッドから離れた。