夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「……私達、夫婦でしょ?家族でしょ?
もっと、素直に…甘えてよ。」
アカリが俺の手を握って、見上げて、優しく微笑んでくれた。
その笑顔に、溶かされる。
俺の歪んだ気持ちも、汚い醜い想いも…全部。
本当に、彼女には敵わない。
「……アカリ。
俺、アカリを抱きたい。」
揺れた、乱れた心は落ち着いて…。
純粋に彼女に触れたいと、心が愛で溢れてた。
アカリの肩に額をコツンとつけて甘えると、彼女がそっと俺を抱き締めてくれる。
まるで真っ白な暖かい羽根に包まれている様な、感覚。
「///…私も、ヴァロンに触れたい。
好きな人と一緒に居て、そういう気持ちになるのは…男の人だけじゃないんだから……///。」
そう、照れながら言って。
アカリは俺の両頬に手を添えると、自ら唇を重ねてくれた。
俺を暗闇に迷わせず、導いてくれる明かり。
彼女が一緒にいてくれたら、きっとどんな困難も乗り越えられる。
俺は、そう思っていた。
……
………。