夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

本当に、綺麗。
色素の薄い栗毛色の髪も、瞼を閉じた時更に長く見えるまつ毛も大好き。
それから喉元から鎖骨のライン、逞しい肩と腕と胸板に、引き締まった無駄な肉がない身体。
セクシーとか色気がある、って男の人にも使うんだって私はヴァロンに出逢って知った。


「……でも、やっぱり。
私はヴァロンの心が好き…///。」

優しいのに不器用で、弱いのに強がって、落ち着いた大人の雰囲気もあるのに純粋で子供っぽくて…。
どんどん惹きつけられて、愛おしさが増していく人。

寄り添って胸板に軽く口付けると、くすぐったかったのかヴァロンは「ん〜っ…。」と声を漏らすと、私を腕の中に閉じ込めるに優しく抱き締めてくれた。

嬉しくて、幸せすぎて…。
私は目を閉じると夢のような余韻に暫く浸っていた。

……
………。
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