夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「ホ、ホントに…いいの?
これからは写真、撮っても…いいの?」
「ああ。…その代わり、上手く笑えなくても怒んなよ?
慣れてねぇから、ちょっと時間かかるかも…。」
念の為にもう一度おずおずと尋ねる私に、ヴァロンはそう答えると…。私の手を引いてベッドに座らせて、腕にヒナタを抱かせると、自分もその隣に腰掛け、自撮りするようにカメラを構えた。
「こんな感じでみんな写ってんのかな?
…ま、いいや。撮ろうぜ。ちゃんと笑えよ〜。」
「!…えっ?いきなり?
ちょ、ちょっと待っ……。」
突然の展開に戸惑う私をよそに、ヴァロンはカシャッとシャッターを切った。
……。
あっという間の出来事で、せっかく初めての家族写真なのに絶対に上手く笑えなかった。
「も、もうっ…!
いきなり撮るから、絶対に変な顔してるよ〜。」
「んな事ねぇよ。
アカリは普段から可愛いじゃん。」
「///っ……。」
拗ねる私に、サラッと嬉しい言葉を言ってくれるヴァロン。