夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
眩しいくらいに輝く今に満足していて…。
過ぎ去った自分の過去に蓋をして、見ないようにしていた。
割れてバラバラになった記憶の欠片を、パズルのピースを一つずつ当てはめていくみたいに…。大切に出来なかった。
どんな物語にも必ず終わりが来ように、俺は自分の悲しい過去が明るい未来に繋がったと思ってたんだ。
俺が探すのを止めてしまった、失くした記憶の欠片に隠された秘密。
悲しい物語は、まだ終わってない。
役者が全て揃って、再び幕を開けた瞬間。
物語はクライマックスに向けて、ようやく進み始めるものだったんだ。
……
………。