夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「アカリさんと知り合って、結婚して…。二人で色んな事を乗り越えて、変わったんでしょうね?」
じっと俺を見つめて話すシュウの瞳が、綺麗で優しくて…。
”ああ、こいつは本当に俺を好きでいてくれたんだ”って、改めて感じた。
…自惚れかも知れねぇけど。多分、一生。
「幸せオーラが溢れてます。
見ているこっちまで、嬉しくなるくらいにね。」
自分の好きな人の幸せを願うシュウは、男とか女とか関係なく…。人として、俺の目にはすごく美しく映った。
”俺にとっての特別は、アカリだけじゃねぇよ。”
て、思わず心の中で呟いてしまうくらいに。
「…何言ってんだよ。お前は俺の保護者か。」
「あれ?違うんですか?」
顔を見合わせて、和気藹々と子供みたいにシュウと笑った。
すごく、楽しかった。
こんな風に二人きりでゆっくり食事するなんて久し振りで、楽しくて…。
……。
だから、俺は気が付かなかった。