夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

「……わり、シュウ。
その依頼は、受けらんねぇよ。」

シュウが俺にこの依頼を持ってきた、って事は…。間違いなく、指名依頼。
じゃなきゃ、誰よりも俺を分かってるシュウがこの依頼を勧めてくる筈がなかった。
きっと今後の俺の成績にとって有利な依頼なのだろう、と思う。

……でも。
アカリとだって、まだ数回しかしてやれてないデート。なのに、他の女とするなんて…。


「大丈夫ですよ。
今回のこの依頼は、アカリさんに説明済みですから。」

「!……え?」

明らかに困った表情を浮かべて躊躇してしまっていた俺に、シュウが言った。


「昨日、私からお話しておきました。
驚いていましたが、依頼人の名前を言ったらすんなり了解してくれましたよ。」

「?…アカリが、了解した?」

シュウがそう言うのなら、間違いなく彼女は許可したんだと思う。
けど、アカリがOKする…依頼人?
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