夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「!///っ…きゃあッ。」
「!っ…ちょ!ヴァロンッ…?!
君、何やってるんですかッ…!!」
その様子にシュウは慌てて駆け寄ってくると、俺の肩をバシンッと叩いて説教を始める。
「嬉しいのは分かりますが、相手は年頃の女の子なんですよっ?
もう少し違う扱いがあるでしょう…!!」
「あ?…何で?」
怒られる意味が分からなくて、俺は顔だけシュウに向けて首を傾げる。
ユイは俺の娘。
俺にとっては、ヒナタと一緒だった。
何がいけないんだと言う様な表情の俺に、シュウは溜め息を吐いて囁く。
「…ユイちゃんが困ってますよ。」
困ってる。
そう言われて、ユイに視線を戻した瞬間…。
その表情を見て鈍い俺もさすがに悟る。
「///っ……。」
俺に高い高いされたユイは、恥ずかしそうに顔を真っ赤にして瞳を潤ませていた。
……。
咄嗟とはいえ、とんでもない事をやってしまった。