夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「顔を、上げてください。
私も、お会いできて…嬉しいです///。」
その言葉にドキッとして、俺はゆっくりと顔を上げる。
去年よりも少し、少女から女性に変わった様なその声は…。口調は全く違うのに、リディアとそっくりだった。
「お言葉に甘えて、会いに来ちゃいました。
今日はよろしくお願いします。…ヴァロン、さん///。」
「っ……///。」
真っ直ぐ俺を見上げる、優しいのに強い瞳。
”ヴァロン”って俺を呼ぶ声が懐かしくて、心地良い。
容姿は全く似ていないのに…。
この娘は確かに、リディアの血を受け継いでいるんだと感じる。
そんなユイの事が堪らなく愛おしいのに、どう対応していいのか分からなくて迷っていると、シュウが助け舟を出してくれた。