夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

「…と、言う事でヴァロン。
この依頼、引き受けてもらえますね?」

「!…えっ?…あ、ああ!
も、勿論っ…喜んで……!」

シュウの問い掛けに、必死に首を縦に振って答える俺。
その反応にシュウは「よろしい。」とニッコリ笑うと、俺の背中を押して部屋の奥の洗面所へ連れて行く。


「ユイちゃん、準備してきますからもう少し待ってて下さいね?
…ほら、ヴァロン。素の姿でデートしたら騒ぎになるので早く変装してきて下さい。」

「!…あ、そっか。
ユイ、悪い!10分だけ待っててくれ…!」

ユイに一声掛けると、俺は一人で洗面所に入って扉を閉めた。


「……。
やべぇ…。反則だな、あの…声……。」

扉にもたれ掛かる様にしながら、気持ちを落ち着かせる為に俯いて目を閉じる。
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