夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「…不味いよね?
人の夢を叶える夢の配達人が、殺人を犯してるなんてさ。」
アラン様の声が、直接頭の中に響いてくる。
確かに、それが事実ならば…。
例え白金バッジの夢の配達人でも、ヴァロンでも…。私は次期マスターとして見過ごす訳にはいかない。
「あ、もしかして…。子供の時の事件は無効?
何の責任も取れない子供のした事ですから、って…無かった事にしちゃう?」
黙って話を聞いている私に、あざ笑うかの様な口調で話し続けるアラン様。
どんな時でもヴァロンの味方でいようと決めていた筈なのに…。
こんな時に、情けなくも何も言い返せないでいる私。
……。
そんな私の代わりに動いてくれたのは…。
「夢の配達人の未来の為にも、ヴァロンの処分を考えた方がいいと思うけど。
…ねえ?答えてよ。次期マスターさん。」
「変な言い掛かりはよして下さいッ…!!」
私の代わりに動いてくれたのは、レナとレイ。