夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「ごめんな。こういうの、慣れてなくて…///。
もう少し、ゆっくり歩くわ。」
「///っ…は、はい。」
ヴァロンさんは頷く私を見て優しく微笑んでくれると、手を繋いだままさっきよりも速度を落として歩いてくれた。
か、顔がにやけちゃう…///。
ヴァロンさんはすごく若く見えるから、絶対に周りの人は”お父さん”なんて思わないと思う。
さっきからすれ違う女の人が”カッコ良い”って見てるし…。
……。
私はふと自分の服装を見て、それから街中を歩いている自分と同世代位の女の人の服装を見た。
この港街にいる女の人は、私が育った島の女の人よりも華やかで大人っぽい。
色も白いし、服もヒラヒラしてて、色使いも淡いピンクや可愛い色。
それに比べて、私は茶系の地味な…。動きやすさが重視みたいな、服装。
島で伸び伸びと育ったから、肌も決して色白とは言えない。