夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

「///っ……。」

なぜ、もっと早く気付かなかったんだろう。
ヴァロンさんと会える、デート出来るって嬉しい気持ちが先行して、自分の姿の事なんて全く気にしていなかった。

なんだか急にヴァロンさんと歩いている自分が恥ずかしくなって、私は立ち止まると繋いでいた手を放した。


「?っ……ユイ?」

その様子にヴァロンさんも立ち止まって、驚いた表情で私を見てる。


「…どした?
……。あ、わりっ…。手、嫌だったか?」

「!っ…ち、違います///。
そんな訳…っ……///。」

嫌な筈がない。
すごく嬉しくて、ずっと繋いでいたい位だ。

……でも。
こんな地味な自分と歩いていて、ヴァロンさんが恥ずかしい思いをするのではないか…。と、頭を過ってとっさにしてしまった行動。
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