夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
なんだか気不味くなってしまいそうな空気に、どうしようと目を泳がせると…。そんな私の視線の先に、可愛い洋服屋さんのショーウィンドウが映った。
「あ…あの!お店っ…。
あのお店の洋服っ…見たいな〜と思いまして!」
精一杯の誤魔化し。
けれど、それは何とか上手くいって…。
「ああ、そっか!じゃあ、見に行こうぜ。」
ヴァロンさんは私が指差した方向を見ると、再び手を繋いでくれて洋服屋さんを目指して歩き出す。
嘘を付いてしまったけど、これは丁度いいタイミングだと思った。
あの洋服屋さんが可愛いのは本当だし、気に入った服があったら買って、その場で着替えてしまおうと考えた。
気を取り直して、ヴァロンさんと洋服屋さんに入った私。
しかし……。
……
………。