夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

確かに、可愛い服。
丈の長い服に、丈の短い服を重ねて着たりするなんて…。今までの自分では考えつかなかった。


「着替えたら、今度は見せてくれよ?」

「!…え?……で、でも……っ。」

また、似合わないかも知れない。
すっかり自信がなくなっていて、渡された服を見ながら戸惑っていると…。


「……ユイ。」

「!///っ……。」

名前を呼ばれて、大好きな手が私の頭をポンポンッと優しく撫でてくれる。
顔を少し上げると、恥ずかしいのに重なった瞳を逸らせない。


「俺が見たいんだ。その服を着たユイ。
な?俺の我が儘に、付き合って?」

「///……はい。」

不思議。
ヴァロンさんの優しい綺麗な瞳に見つめられたら、寂しくなっていた心が暖かくなってきて、私は自然と素直に頷いていた。


大きな暖かい手は、私を幸せな女の子にしてくれる。
その優しく強い瞳と声は、いつも私に勇気をくれる。
リディア母さんの日記に書かれていた事。
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