夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】

……
………。

「えっ?ユイ、港街で暮らすのか?」

運ばれてきたケーキを食べながらユイの話を聞いていると、年が明けたらこの港街で働く事が決まっているらしい。


「はい、診療所の先生達にはちゃんと許可を頂きました。
だから今回はその為の準備を色々しようと思って、この港街の探索も兼ねてきたんです。」

「……そっか。
じゃあ、来年からいつでも会えるな!」

「///…はいっ。」

俺の言葉に可愛く頷いてくれるユイ。

会ったのは二度目なのに、堪らなく大切な愛娘。
来年からは傍にいてやれる。
たくさん父親らしい事をしてやろうと思った。


「…な、ユイ。
その首に掛けてるネックレスって、もしかして…リディアから貰った?」

会った時から気になっていた、鍵のアクセサリーが付いたネックレス。
その鍵の形に、俺は見覚えがあった。
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